「セミナー・講習会」カテゴリーアーカイブ

設計者向け住宅省エネルギー技術講習講師は

先週の水曜日は住宅省エネルギー技術講習の講師を行いました。この講習は設計者向けと施工者向けと2つあり、私もここ5年ほどは毎年何回か講師役を務めております。

講師は2名体制で、今回はあすなろ建築工房の関尾社長とのペアで務めました。 続きを読む 設計者向け住宅省エネルギー技術講習講師は

大工もJISトラス講習!

昨日は青木工務店の大工皆で午後からトラス講習を受講しました。トラスは細い部材で大きな空間を構成できる主に屋根構造の架構技術です。主催は一般社団法人中大規模木造プレカット技術協会(PWA)で私はPWAの理事もしております。

昨年は監理者・管理者側となる社員が受講、今年は実際に作業をする大工が受講しています。

主に学んでいるJISトラスは、実はかつてよく建築に使用されておりました。木造の校舎や公共建築の多くに採用されていたので、青木工務店のベテラン大工も現場経験があります。一昨年に60年ぶりに大改訂となった新しいJISトラスを皆で学びます。先に座学、この後は実技講習を行いました。

青木工務店では住宅以外の木造建築を積極的におススメしております。環境性能や快適性は言うまでもなく、勘違いされやすい防耐火性や耐震性も他の構造以上になります。さらにこのトラス構造により大空間も実現しながらも規則正しく並んだ架構は機能美とともに木材特有の色合いと香りが空間をより引き立てます。
現場でどんどん使われる日が早く来ますように!

建築士定期講習

先週の火曜日は丸一日の建築士定期講習を受講しておりました。マンション耐震偽装問題や建築士偽造問題など建築士の信用が失墜してから始まった定期講習は3年ごとに行われております。

今年は定期講習制度が始まる以前から建築士資格を持っている人が受講となる年度なので社内でも受講者は多いです。私もこれで4回目の定期講習かもしれないです。

建築士定期講習はビデオ講習会なのでずっと座りながらテキストの説明を聴いて最後は終了考査です。かなりキツイ講習なのですが、せっかくなので前向きに。最近の法改正などを一纏めで勉強できる機会は無いです。住宅関連や木材関連の知識に偏っているのも気付かされますね。

とはいえ、省エネの義務化や公共建築物等木材利用促進法はさらりと、宅建業法改正によるインスペクターはテキストには記載があっても説明はありませんでした、、、。

今期の設計者向け省エネルギー技術講習

今期で5年目となりました、省エネルギー技術講習。今期からは設計者向けの内容が大きく追加になります。講師向けの講習が一昨年行われ、参加をしました。

追加されたのが仕様ルートと簡易計算ルート。仕様ルートはこれまでの設計者向け講習でも触り程度でしたが、抜き出して新たな簡易計算ルートと合わさった講習になります。それだけ省エネルギー住宅の普及が進んでいないという事ですね。

これまでの一般的な省エネルギー計算は詳細設計ルートという事になってしまいました。

設計者向けテキストも写真の様に2種類になりました。

3つの計算ルートを整理した表です。仕様ルートは適否だけ。 続きを読む 今期の設計者向け省エネルギー技術講習

木造軸組工法住宅の許容応力度設計2017年版

先週の木曜日はお昼にマッハ移動で新宿へ。公益財団法人日本住宅・木材技術センター主催の木造軸組工法住宅の許容応力度設計2017年版の講習会に参加しました。前のものが2008年版なので10年ぶりの全面改訂となっています。それにしても、工学院大学は都会の便利な所にあるなぁ。

今回はモデルプランの計算例を別冊として2冊構成になっています。 続きを読む 木造軸組工法住宅の許容応力度設計2017年版

VR体験!

金曜日の建築会議後は、福井コンピューターさんに来ていただき、VR(バーチャルリアリティー)体験を社員皆で行いました。

最近はアミューズメントパークのアトラクションなどでもVRを使うものが現れておりますが、建築の分野でも取り組みが進んでおります。先々の事を考えて、先ずは現時点の技術を体験してみます。

スタンド式のセンサーです。対角線上に2本建て、その範囲内で体験者のもつ機器を3点で計測しながら 続きを読む VR体験!

既存住宅状況調査技術者講習

ちょうど1週間前ですが、都内でまる1日の講習を受講しておりました(ブログネタがタイムリー出ないのはそれだけ色々動いている証拠ですね)。

既存住宅状況調査技術者。法令の改正に伴い、告示で規定された、いわば公式のインスペクター資格と言えると思います。

実は、既存住宅現況調査技術者という資格もありまして、これは本講習のスタートで廃止になります。受講要件も建築施工管理技士ではダメになり、建築士のみとなりました。

私は「現況」から「状況」への切り替え講習。変わった点を中心に解説に耳を傾けました。また、既存住宅瑕疵担保責任保険の付保のための調査は一部上乗せとなり、また内容は瑕疵担保責任保険法人毎に違うので今後はそのすり合わせも必要になりますね。青木工務店では住宅保証機構とJIOとなります。どちらがより良い運用になるのか、夏には保険法人の対応も見えてくると思いますので確認します。

それにしても、テキストの間違いが多かったのには参りました。修正版を改めてもらいたいぐらいです。それだけ慌てて作成されたのでしょう。

新米建築士の教科書

i+i設計事務所主宰の飯塚さんの新刊が届きました!その名も「新米建築士の教科書」です。実務に明るい飯塚さんが、「建築家」とせず「建築士」とタイトルにした事は、仕事としての設計者を意識してのことでしょうか(考えすぎかな)。本の中には、青木工務店で施工した現場が多く掲載されております。それぞれ思い出深いのですが、こうやって本として出版されると体系的に飯塚さんの設計に対する考え方などが詰まっているので新たな気づきも多いです。これから私もしっかりと読みつつ、社員や大工にも読んでもらって勉強したいと思います。

ブログの追記です。
読み終えての感想ですが、工務店に所属する建築士にもぜひおすすめな本です。
設計業務という仕事の範囲だけではなく、仕事に取り組む姿勢、お客様への対応、文書管理、データ管理といった基本的な部分も実例とともに紹介されております。
一方で、飯塚さんの著書「間取りの方程式」のように設計者としてよい家を作るためのポイントも網羅。法政大学の講師の経験がこの本の構成に大きく関与しているのではと感じました。

PWAのJISトラス講習

先週は大阪にて、PWA(一般社団法人 中大規模木造プレカット技術協会)さんのJISトラス講習を受講しておりました。

トラスとは、主に屋根構造の部材で、一般的な木造の小屋組と比べて梁間スパンが広く取れる大きな広い部屋などを作る事が可能となるものです。

PWAではJISトラスを住宅用プレカット工場で加工できるように仕様を整理し、ルール化しました。

PWAの理事として運営側でもありますが、技術者としてしっかりと勉強する機会でもあります。 続きを読む PWAのJISトラス講習

住宅省エネ技術設計者講習

水曜日は関内の建設会館にて、設計者向け省エネ講習の講師をしておりました。

昨年4月から建築は省エネ法から離れて建築物省エネ法となり、それと同時に住宅の省エネ基準は平成25年基準(省エネ法の範囲)から少しリニューアルされて平成28年基準(建築物省エネ法)となりました。このカテゴリーは最近勉強したよ、という人も平成25年基準という場合もあります。現在は移行期間で平成25年基準でも平成28年基準でも良いのですが、今年の4月からは平成25年基準は使えません!

とまあ、バタバタの省エネ基準ですが実際に建てられる住宅の省エネ性能はあまり変わりません。省エネ基準よりもどれだけアドバンテージがある住宅を提供するか、それを機械設備ばかりに頼らずに自然エネルギーや
住宅の断熱性能で実現できるか、断熱性能ばかりでなく耐久性やメンテナンス性も考えてバランスの良い住宅とするか、設計者の腕の見せどころです。そして省エネ活動のできる住宅で住まい手の皆様に実現していただくように説明をする事がとても大切な事だと何時も思っております。

設計者でさえまだまだこの分野は知らない方が多いです。しっかりとした知識でより良い住宅を建てて行きましょう!

YKKAP品川体感ショールーム見学

先週の金曜日の午前中は社員皆でYKKAP品川体感ショールーム見学でした。単なる商品展示ではなく、暑さ寒さ、日射熱、日射遮蔽、通風、防犯、防音、防火など窓に関するあらゆる要素を設置して比較できる環境を整えたプロユーザー向けのショールームとなっております。
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目玉は冬の環境を再現した冷蔵庫の中に 続きを読む YKKAP品川体感ショールーム見学