4年ぶりに、燃やします!

先週の水曜日は江東区の公益財団法人日本住宅・木材技術センターさんへ。

林野庁さんの補助事業を受け、一般社団法人JBN・全国工務店協会中大規模木造委員会技術開発WGにて板張り準耐火構造大臣認定取得事業の実験がいよいよスタートしました。

前回は防耐火委員会として大臣認定を取得していますが、4年ぶりの今回は会員からの要望が多かった断熱材のバリエーション追加を含めた仕様の充実を目指しております。

この日は今後の本試験の内容を検討するための予備試験。

試験体を6つに分け、それぞれ外側に杉板を張り断熱材仕様の異なる試験体をつくり同時に燃やします。

主要な断熱材とメーカーさんの燃焼試験を実施しました。

コンサルタントは桜設計集団さん。安井さんと加來さんとは前回、前々回と全て成果を達成しており私は個人的にも相性が良いと思っております(笑)

委員会メンバー、林野庁の皆様、断熱材メーカーさんらも参加されました。先ずは安井さんから試験体の説明がなされました。

燃焼炉にセットし、着火。木材はどう燃えているのか、初めて試験に立ち会う方にも説明を添えながら試験を進めていきます。

木材は特性をしっかりと発揮するように使えばゆっくりと規定時間どおり燃えていくとても素直な材料なのです。

規定時間以上で燃やし続け、炉から外します。

当然ですが最後まで燃え抜く事はありませんでした。

外すと熱が一気に試験場内へ吹き出します。

消火を終えて速報での検証です。詳しくは秘密ですが、想定外の無い想定通りの試験結果となりました。

私もこの様な実験を何度も立ち合い、木と火に対する概念が大きく変わっていきました。

法令分や仕様書だけでなく、火災に安全な木造とうをどう実現していくか、それは認定取得活動を通じて知識が蓄積される裏の大きなメリットだと思うのです。さあ、まだまだ燃やしていきます!