「自然災害」カテゴリーアーカイブ

能登半島被災地へ⑤

輪島市中心部の朝市エリアです。

かつての観光の中心でにぎわった街並みは火災で焼失してしまいました。

まるで爆弾でも落とされたような光景です。

火災の熱で飴のように曲がった鉄骨は火災の恐ろしさを感じます。 続きを読む 能登半島被災地へ⑤

能登半島被災地へ④

木造ばかりが被害が大きかったという事は無くその他の構造も被災しております。

写真は輪島市中心部の7階建てと思われる鉄筋コンクリート造の建物です。

この建物の倒壊は報道でも大きく取り扱われ見られた方も多いのではないでしょうか。

交差点に横たわる建物の様子は大変衝撃的です。

基礎の裏側を見るとなぜ倒れたのか想像ができます。

地域は液状化現象が散見されており、 続きを読む 能登半島被災地へ④

能登半島被災地へ③

能登半島地震でも、やはり木造が弱いという印象を受ける報道が多かったと思います。

しかし報道を良く聞けば、古い建物が多い(当然木造が多い)こと、地震係数Zが0.9だったことで地震のリスクが小さいと考えられていた、自治体の耐震化推進が不十分だった、昨年以前からもそれなりの規模の地震が来ていたのでそれ以上の地震はこないという正常バイアスが働く傾向にあった、など分析されております。

写真は通し柱が「くの字」に折れた住宅です。

通し柱の家は強いと一般的に考えられがちですが、柱の太さが不十分だとこのようになります。

また柱を太くすることで壁の納まりが悪くなるのであまり太くしない事も折れる原因にもなります。

青木工務店ではわざわざ通し柱としない構造にしたり、柱の断面欠損を減らして金物を用いるなどの工夫をしています。

こちらは新築と思われる店舗併用住宅でした。

一見健全性を保っているように見えますが、、、。 続きを読む 能登半島被災地へ③

能登半島地震の被災地へ②

視察では青木工務店もJBNとして参加している一般社団法人全国木造建設事業協会(全木協)で施工中の木造応急仮設住宅建設現場も行っておりました。

早朝に訪れたのは珠洲市にある保育所跡の団地です。

保育所跡は現在は避難所として開放されておりました。

応急仮設住宅が完成し入居できるのを楽しみにしている様子でした。

続けて輪島市の東部にあたる団地です。

ここは石川県から割り当てられている団地の中でも 続きを読む 能登半島地震の被災地へ②

能登半島地震の被災地へ①

今週の火曜日は石川県の能登半島地震の被災地へ視察に行ってまいりました。

全木協では公式の視察予定がありますが、団体だと何かと制約があるので一人で行きました。

宿泊した金沢は全く平時の状況ですが、能登半島へ向かう道路は被災地に近づくにつれて被害状況が明らかになってきました。

住宅を避けるため、また明るい時間に出来るだけ廻るため早朝4時にホテルを出て7時前には半島の先端にあり震源地に近い珠洲市に入りました。

珠洲市内も色々と廻りましたが、見附島エリアが特に酷かった印象です。 続きを読む 能登半島地震の被災地へ①

13年目

昨日は東日本大地震から13年目を迎えました。

忘備録的に書いてみようと思います。

神奈川県の震度は5弱だったと思います。

私自身は起震車以外でリアルで体感する揺れでは1番大きなものでした。

長く大きくうねる様な揺れ方は遠くで大きな地震である証拠。

スタッフを中庭や裏の駐車場など屋外へ退避させました。 続きを読む 13年目

関東大震災から100年目

今年は関東大震災が発生して100年目。

関東大震災の震源地は松田町で、その後3分後と翌日に同規模の余震が相模湾沖にあったという事は皆さんご存知でしたか?

神奈川県もいつ大地震が起きてもおかしくない時期になっていると言われておりますが、皆さん普段の備えはいかがでしょうか。

私も全木協の活動を通じて被災地に脚を運ぶ機会を何度もいただいておりますが、そこで見聞きしたことを出来るだけ多くの方に伝えるようにしております。

写真は熊本地震で倒壊した建物です。瓦屋根の平屋の建物で比較的まだ新しいと言えそうですが大きな地震の影響で倒壊していました。

こちらは東日本大震災での写真です。

町が流されしまい町のあった面影はありません。 続きを読む 関東大震災から100年目

東日本大震災から12年目

今日は3月11日。東日本大震災が起きて12年目を迎えます。

午後の発生時刻には私も黙禱をささげたいと思います。

先月発生したトルコ・シリアでの地震では建物倒壊が凄まじく、亡くなった方はほとんど建物倒壊によるものという事で激しく心が痛みました。

大学生とときに経験をした阪神淡路大震災での発災直後のヘリコプターでの映像を思い出しました。 続きを読む 東日本大震災から12年目

紫波町へ!

昨年計画していながらも全国的な緊急事態宣言で断念していた紫波町のオガールにようやく訪れることができました。

紫波町はPWAの代表理事、稲山先生が自ら構造設計に携わられた「オガールプラザ」をコスパの良い事例として取り上げられており、一昨年のとあるセミナーでも紫波町役場の方のお話を聞く機会があり行ってみたい場所でした。

延床面積1,000平米ごとに耐火帯となるRC造の建物を挟んだ計画で木造化がなされています。

オガールは4つの施設エリアに分けられた地方再生の成功例として 続きを読む 紫波町へ!

女川町のおんまえやさん

ゴールデンウィークは東日本大震災から10年目の復興の様子を視察する意味もあり東北地方を訪れました。

こちらは女川町の御前屋さんです。

NHKのドキュメンタリー番組でこちらを知り、家族や建屋が津波に飲み込まれたあとも努力を重ねて再開したお店です。

是非立ち寄りたいと思っていました。

チラシにもありましたが、名物の手作りお惣菜売り場は日替わりで 続きを読む 女川町のおんまえやさん